見直しの内容
◆約款変更概要
お客さまの毎月の電気料金を算定する際、「燃料費調整制度」に基づき電気料金に燃料費調整額(燃料費調整単価×1か月のご使用電力量)を加算または減算しております。
本制度では、「燃料費調整単価」の算定に用いる平均燃料価格に上限(基準燃料価格の1.5倍)を設け、上限を超える調整は行わない仕組みとしておりますが、昨今の燃料価格の高騰を踏まえ、2022年12月分電気料金から一部の料金プラン(低圧電気標準約款)で上限価格の設定を廃止することといたしました。
【燃料費調整単価の算定方法】
これにともない、2022年11月1日より、「低圧電気標準約款」について、以下の規定内容を変更いたします。
【低圧電気標準約款 変更内容(抜粋)】
変更前 |
変更後 |
低圧電気標準約款 別表2 燃料費調整
(1) 燃料費調整額の算定
ロ 燃料費調整単価
(ハ) 1キロリットル当たりの平均燃料価格が47,100円を上回る場合
平均燃料価格は,47,100円といたします。
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・(1)ロ(ハ)の項目を削除。 |
◆対象となる料金プラン
今回の見直し対象となる料金プランは、 「低圧電気標準約款」を適用している以下のお客さまとなります。
なお、対象となるお客さまへは、個別にダイレクトメール(圧着ハガキ)により8月下旬から9月下旬にかけて、順次お知らせいたします。
<低圧電気供給実施要綱>
よりそう+eねっとバリュー、よりそう+ファミリーバリュー、よりそう+シーズン&タイム、よりそう+ナイト&ホリデー、よりそう+ナイト8、よりそう+ナイト10、よりそう+ナイト12、よりそう+ナイトS、よりそう+サマーセーブ、よりそうB総合高稼動、よりそうB季節別電灯、よりそうB動力プラン、よりそうB季時別電力、よりそうCスノー&ホーム、よりそうCスノーA、よりそうCスノーAⅡ、よりそうCスノーB、よりそうCスノーBⅡ、よりそうCパワーナイト、深夜電力[限定]
<選択約款>
時間帯別電灯A、時間帯別電灯B、時間帯別電灯S、ピークシフト季節別時間帯別電灯、季節別高負荷率電灯、低圧高稼動契約、低圧季節別時間帯別電力、深夜電力Aおよび深夜電力B、深夜電力C、融雪用電力A、融雪用電力AⅡ、融雪用電力B、融雪用電力BⅡ
なお、「特定小売供給約款」に定める料金プラン(従量電灯B等)では、引き続き、燃料費調整単価の算定に用いる平均燃料価格に上限を設け、上限を超える調整は行いません。
お客さまがご希望される場合、「特定小売供給約款」の料金プランをお選びいただくことも可能ですが、今後の燃料価格の動向やお客さまの電気のご使用状況等によって、必ずしも「特定小売供給約款」の料金プランが割安になるわけではございません。
<特定小売供給約款>
定額電灯、従量電灯A 、従量電灯B 、従量電灯C 、臨時電灯A 、臨時電灯B 、臨時電灯C 、公衆街路灯A 、公衆街路灯B 、低圧電力、臨時電力、農事用電力A 、農事用電力B
◆燃料費調整の仕組み
- 毎月の電気料金は、契約の容量(大きさ)で決まる「基本料金」に、ご使用電力量に応じて計算する「電力量料金」および「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を加えたものです。
- このうち、「電力量料金」は毎月の「燃料費調整単価」にご使用電力量を乗じた「燃料費調整額」を加算、または減算して計算します。
- 「燃料費調整単価」は、財務省が貿易統計として公表する原油・LNG・石炭の燃料価格に応じて毎月変動するもので、以下の算式で計算します。
◆燃料費調整制度における用語解説
燃料費調整制度の詳細はこちらからご確認いただけます。
【平均燃料価格】
平均燃料価格とは、原油・LNG・石炭の貿易統計価格(財務省が貿易統計にて公表する円建ての輸入価格)の加重平均値であり、以下の算式により算定される燃料価格をいいます。
平均燃料価格 = A × α + B × β + C × γ
- A=平均燃料価格の算定期間における1キロリットルあたりの平均原油価格
- α=0.1152
- B=平均燃料価格の算定期間における1トンあたりの平均LNG価格
- β=0.2714
- C=平均燃料価格の算定期間における1トンあたりの平均石炭価格
- γ=0.7386
※α、β、γは、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、燃料種別ごとの熱量構成比を乗じた係数です。
【基準単価】
基準単価とは、平均燃料価格の実績が1キロリットルあたり1,000円変動した場合の電力量1kWhあたりの変動額です。(基準単価は消費税等相当額を含んでおります)
※低圧で供給する場合:0.221円/kWh
【基準燃料価格】
基準燃料価格とは、料金設定の前提である原油・LNG・石炭の貿易統計価格の加重平均値のことを言い、当社においては、2012年10月~12月の平均の貿易統計価格の加重平均値である31,400円/klで、燃料費調整における価格変動の基準となるものです。
【上限価格】
基準燃料価格31,400円/kl の1.5倍にあたる 47,100円/klが上限価格となります。